静岡県「フリーアドレス」採用 働き方改革へ職場環境一新
静岡県は10月30日、働き方改革の一環で、県庁の地域振興局をモデルとして職場のレイアウト変更や新機材配備などの取り組みを始めました。机やいすを一新した上で、座席を固定せずに自由な席で仕事をする「フリーアドレス」を採用し、パソコンのサブディスプレーの導入なども新たに試みたのです。業務効率化の効果を検証し、来年度以降の他部署への展開を検討するとしています。同局の地域振興課(14人)では、在庁職員同士が自由にコミュニケーションを図り、アイデアを出しやすくすることを狙ってフリーアドレスを採用しました。市町への出張機会が多く、日中の空席率が高いことも考慮したのです。芦川仁美主任は「新鮮な印象。席が自由に移動でき、弾力的に仕事ができる」と話しています。市町行財政課(30人)ではリーダー格の班長を机の並びの中央に配置した固定席とし、班員との連携を取りやすくしました。サブディスプレーを加えた二つの画面で、市町や国との連絡などで業務の効率性を高めたほか、来客対応のカウンターを設けたのです。