ソフトバンクのプライベート5Gのサービスとは

“ソフトバンクは2023年3月29日からプライベート5Ｇのサービス提供をスタートしています。ここではソフトバンクのプライベート5Gのサービスについてまとめてみましょう。
【ソフトバンクが提供するプライベート5Gとは？】
ソフトバンクのプライベート5Gには、キャリア5G上に個別の企業のスライス（仮想ネットワーク）を定義し、帯域を他のユーザーと共有して使用する「プライベート5G（共有型）」と、個別企業の敷地に専用の設備を設置して帯域を専有利用できる「プライベート5G（専有型）」の2つがあります。今回サービスを開始したのは前者の「プライベート5Ｇ（共有型）」で、プライベート5G（専有型）については2023年度中に提供される予定となっています。
【プライベート5G（共有型）の構成とは？】
スライスとは1つの物理的な5Gネットワークに、ユーザーごとに必要な通信特性を持つプライベートの仮想ネットワークを定義したもののことです。ユーザー企業では経済性、利便性、セキュリティの優れたプライベートネットワークを利用でき、携帯通信事業者（ソフトバンク）は5G設備の利用効率を高め、高度なサービスの提供ができます。
プライベート5G（共有型）のスライスは3種類あります。それぞれまとめてみましょう。
＜スライス1＞
スライス1は優先度が高く、モバイル網が輻輳していても遅延が抑制されます。また帯域幅には上限が設定されており、帯域幅の保証はありません。
＜スライス2＞
スライス2は優先度が「中」で、帯域幅の上限設定がスライス1に比べて広くなっています。スライス1と同様、帯域幅の保証はありません。
＜スライス3＞
スライス3はベストエフォートであり、有線制御も帯域の上限設定もありません。
各スライスにはスライスを識別するDNN（データネットワークネーム）が付与されていて、端末はRADIUSで認証されると、企業のプライベートIPアドレスが割り当てられます。またイントラネットやパブリッククラウドとの接続においては、ソフトバンクの閉域VPNサービス「SmartVPN」を使用します。また、カメラや建設機械を5Gネットワークに接続するデバイスとしてプライベート5G専用端末が用意されています。”